前回は、現状と参考になった書籍を紹介しましたが、今回はそれを元に、どのように仕事着を整備していったかを記録しておきたいと思います。
前回紹介した「着るということ」に書かれてあるのですが、洋服の土台は下半身で、それが完璧だと、上半身はどうにかなる・・・んだそうです。
ファッションには苦手意識があり、色々と考えるのが苦手なので、その言葉を信じて、スカートを基準化することにしました。
- スカートの基準化のルール
- 良かったこと1 デザインを決めることでファッションの軸ができる
- 良かったこと2 生地を厳選することで長く着られるお気に入りが確実に手に入る
- 良かったこと3 丈が統一されるのでアウターとの相性を統一できる
- よい仕立て屋を探すことがスカートの基準化の条件
スカートの基準化のルール
日本の真夏はちょっと事情が異なるので、夏以外の3シーズンのスカートについて、以下のルールを定めました。
① 膝下丈のタイトスカート(同一型)とする
② 色は、黒、ネイビー、茶、ベージュとする
③ 柄は、目立たないストライプかチェックまで
④ しっかりとしたウールの生地のものとする
この条件のスカートを手に入れるために、レディースのお仕立てをしてくれているお店の常連になりました。
10年以上前から、スーツ、スカート、ワンピースについては、このお店でお願いすることに決めています。
スーツのスカートも、単品のスカートも、形は全く同じ。
最初は、アレンジが効かなくて退屈ではないかな・・・と思っていましたが、全然違って、いいこと尽くめでした。
良かったこと1 デザインを決めることでファッションの軸ができる
きわめてベーシックなタイトスカートを基準のデザインとしましたので、本に書いてあった通り、ファッションの軸ができました。
もちろん自分に最も似合う丈と形を選んでいるので、上半身に何を着ても様になります。
また、ファッションをこのスカートをベースに考えますので、上半身に着るもの条件が明確になりました。
買って失敗・・・ということが全く無くなったのはすごく大きいです。
スリットの位置や丈も全く同じなので、下着が思わず見える!みたいなこともありません。
着るもの全体の買い物が、楽に的確にできるようになったのを実感します。
良かったこと2 生地を厳選することで長く着られるお気に入りが確実に手に入る
スカートをオーダーする時は、生地の選択だけなので、すっごく楽です。
しかも気に入った生地で作れるので、確実にお気に入りの一着になります。
オーダーの際、私がこだわるのは、生地の質。
私のスカートとなると、常にプレスをかけられているような過酷な条件下に置かれるわけですから(^^;)、しっかりとした生地を選びたい。
そういう良い生地で作られたベーシックなスカートって、めったに売ってないです。
でも、生地をしっかり選んで作ったスカートは、どれもとても丈夫です!
良い生地ですと、座りじわなんかもアイロンのスチームを吹きかけて吊るしておくだけで、夜の間に消えています。
少々サイズが変わっても、お直しもできますしね。
ちなみに、丈夫で長持ちな生地を選んでいるので、お直しを前提に、ファスナーとスリットは後ろにくるデザインとしています。
サイズ直しをする際は脇を出すので、そこのファスナーがあると難しいんですよね。
良い生地を選ぶと、お値段が張ることがありますが、長く着られるので、トータルではお得になるのではと思います。
良かったこと3 丈が統一されるのでアウターとの相性を統一できる
冬、アウターとスカートの丈って、かつてはかなり気を遣うテーマでした。
「素敵~♪」と言って買ったスカートを、手持ちのコートと合わせると、微妙な長さがコート下からのぞく・・・・。
これって、私の場合、ダサさの極みなんですよね・・・。
センスのある人が、あえてレイヤースタイルを楽しむために着こなすのと、私がしょーがなくコートの下からスカートをはみ出させて着ているのは、誰が見ても一目瞭然の違いがあります。
しかし、スカートを統一して、その悩みは無くなりました。
ロングのアウターは、トレンチコート、ウールのコート、薄い革のコートを持っているのですが、全てスカート丈に合わせて購入または仕立てたものなのでばっちり決まります。
ショート丈のアウターの場合も、スカートとの相性を意識して購入しています。
現在、このスカートと合わせられないのは、ダウンジャケットぐらいかな。
しかし、ビジネスの場でダウンジャケットは着ませんから、問題はありません。
こちらは、デニムなど、パンツスタイルの時に活用することにしています。
よい仕立て屋を探すことがスカートの基準化の条件
スカートの基準化を進めてから、その威力を実感しています。
ただし、これを実現するには、オーダーができる仕立て屋さんを探すことが不可欠です。
昨今、メンズのスーツをオーダーできるお店で、レディースも扱っているところが増えています。
ビジネスファッションに向いた良い生地がそろっていますから、そういうところがおすすめです。
私の場合スーツをオーダーする場合に、ジャケットはテーラードからノーカラーまで、いろいろな形を楽しみますが、上に述べたように常にスカートは同じ形としています。
本当におしゃれな人には必要ないルールだと思いますが、めんどくさがりで、でも、それなりにおしゃれに見られたいという人には、おすすめの方法です(^^;)。
ぜひ、お近くで、お気に入りの仕立て屋さんを探してみてください!