本日は、かなり趣向を変えて、少し哲学的で高尚な文章にチャレンジしてみようと思います。
このクールで話題になっている『逃げるは恥だが役に立つ』というドラマ。
テレビは厳選したものだけを録画して早送りで見るというスタンスで生活している私には、引っかかってこない分野のものです。
しかし、これほど話題になれば、ネット上の記事でも紹介されますし、だいたいのあらすじとか、ガッキーが超かわいい(とファンが悶絶)ということぐらいは知っておりました。
で、とあるところでの雑談の際、『逃げ恥』話題に上ったとき・・・・
もちろん私も、知った風におしゃべりに加わったのですが、タイトルにありますような言い間違いをしてしまいました。
私:「ああ~、『生き恥』ってやつね」
知人達:「・・・?!&%?!!」
私:「・・・・(何か悪いこと言ったか!?)」
という展開になり・・・・、その後の話の流れは悲しいので書くのはなしにしましょう。
まあ、アラフィフ女がそういう言い間違えや勘違いをしても、「おかんメール」でも様々な例が提示されている様に、全く珍しくもなんともないことなのです。
知人達のおしゃべりが「おかんメール」的な私の発言について続いている中、私は菩薩の様にほほえみながら、別の思考を繰り広げておりました。
私が言い間違えた『生き恥』。
そのまま単語として成立しますが、これを略したタイトルとする場合、本当のタイトルは何になるか?
深い思考の末、私的には『生きるは恥だが仕方ない』に落ち着きました。
私が敬愛する仏陀は、「生きることは苦」であるとされました。
では、苦とは何か?
生老病死(しょうろうびょうし)
怨憎会苦(おんぞうえく)
愛別離苦(あいべつりく)
求不得苦(ぐふとくく)
五陰盛苦(ごおんじょうく)
この内容については、機会があれば、どこかで書こうと思っています。
現代の日本において、「生きることは苦」を完全に理解ができるのは、かなり過酷な人生を送っている人に限られるのでは・・・と、凡人の私は考えてしまいます。
仏陀の様に、生まれつき内省の人であれば別でしょうけれど・・・。
仏陀は、出家する前は王子様で、何不自由ない贅沢な生活をされていたんですからね。
すごいです・・・。
「生きることは苦」を完全に理解できない私も含めた凡人日本人にとって、「生きることとは?」と問われた時に「恥」というのがしっくりくるな~と感じたのです。
この思考を行っていたその瞬間にも、私は恥をさらしていたわけですが。
過去の自分の記憶をたぐってみても、鮮明に思い出して、今なお胸がきゅーんとなるのは、恥の体験です。
嬉しかったこと、悲しかったこと、痛かったことも思い出せますが、そのとき感じたであろう感情までは再現されません。
鮮明な恥の体験を思い出してみると、強烈な記憶は、小学校から思春期を経て二十歳を超えるくらいまでが多いです。
その後も、まあ思い出すのは嫌なくらい恥をさらして生きてきているわけですが、「いちいち覚えちゃいられない」という心境に至り、都合良く忘却という袋にその記憶を押し込むようになります。
この状態がまさに『生きるは恥だが仕方ない』でしょう。
これが人生を楽に生きるコツになのです。(私的には)
私の場合、最初に就職した企業を30歳で退職しましたので、そのころさらしまくっていた恥については、それ以後の友人や現在の仕事関係者は知りません。
若い頃、かつ、新しい環境に入ったばかりのころは、ともかく余裕もありませんし、精神的にもハイになっていて、恥をさらす頻度が非常に高いです。
私の様に、その頃のことを知られていない環境に居るというのは、かなり恵まれていると思います。
しかし、当時の友人に久しぶりに会うと、どうしても昔話になり、私がびっくりするほど、私がやらかした様々なことを鮮明に覚えていて、語ってくれるのです(涙)。
そうすると、私が忘却の袋に押し込んだ様々な記憶が鮮明に輝き出し、これまた自分でびっくりするのです。
その様な場面では、『生きるは恥だが仕方ない』と棒読み風に心でつぶやき、菩薩の様なほほえみをたたえつつ、静かに座っているしかないのです。
こういうメンタルのあり方って、日本人特有なんでしょうか?
それとも、私特有なんでしょうか?
アメリカ人(といっても様々な人種・文化の方がいらっしゃいますが・・・)で、こんなことを考えている人、いなさそうですけどね。
ちなみに、『逃げるは恥だが役に立つ』に興味を持ったので、原作の漫画を検索したところ、Rentaにて1巻を無料で読むことができました。
(登録は必要です。キャンペーン中らしいので、そのうち終わるかも。)
アラフィフの私でも、思っていた以上に楽しめました。
津崎さんというキャラも、私のツボでしたね~。
きちんとちゃんで、クールで、めがねをかけていて、非イケメンというのが、ドンぴしゃでした(笑)。
正月休みにでも、お金払っても読んでみようと思います(笑)。
合掌