断捨離対象の一つの大きなカテゴリーが本、という方は多いのではないでしょうか。
私の場合「今」は、本は厳選の上購入しますし、手持ちの本も、今の私に必要が無いと判断すればすぐに処分できるようになりました(^^;)。
ですので、今の本棚は、がらがらと言っていいくらい、すっきりしています。
しかし、ここに至るまでには紆余曲折がありました。
振り返ってみると、私の場合、本とのつきあい方は人生のそれぞれのステージで大きく変わりました。
やっと、本の断捨離ができる世代になったのだと実感しています。
1. 20代の頃
20代って、背伸びをしたいし、仕事上でも覚えることがいっぱい。
空っぽの自分に、いろんな知識を詰め込むのに必死。
明らかに、かなりしんどい時期でした。
戻りたくないわ~(笑)。
本とのつきあい方を考えると、本を買って所有することが、知識を所有していることのように感じていました。
ですから、給料は少ないくせに、仕事に関係する本や雑誌は、かなり購入していました。
今考えるとたいした金額では無いのですが、その頃はほんとにお金がありませんでしたから負担を感じていたのを覚えています。
特に雑誌(専門誌)なんて、会社の図書館にバックナンバーを含め全てあるのに、買い続けていたんです。
自分の部屋、自分のデスクのまわりに「つんどく」のが精神安定剤だったのです。
2. 30代の頃
最初の会社を辞めて、色々と迷っていた時期。
この頃、ビジネス書を読み始めました。
自己啓発系の本が、どんどん出版され始めた頃でした。
目新しくて、読みやすいものが多かったので、話題になったものはほとんど読んでいたと思います。
古典のようなものから、本田なにがしとかの新しい著者のものも(^^;)。
30代後半には、給料が増えて余裕が出てきたので、気になった本は全て購入するといった荒技を使うようになりました。
勝間なにがしが「本は新刊を買って読むべし!著者が人生をかけて書いてくれている内容が、こんな安い値段で手に入るのです。」ってなことを書いていて、純真な私は真に受けてたんですね~。
もちろん、もったいないので人にも貸しましたし、それが一通り回ったら、mazonで売ってました。
20代と違って、本は消耗品のような感覚になっていたのだと思います。
結果としては、最も本にお金をつぎ込んだ時期になりました。
3. 40代に入って
40代に入ると、本を買う機会が激減しました。
正確には、自己啓発系の本は全く買わなくなりました。
相変わらず経済や社会学系のビジネス書は買っていましたが、厳選して買うようになりました。
日経の書評欄チェックして、興味が惹かれたものを買う・・・といった感じですね。
遠距離通勤で、車内で本を読み時間がたっぷりありましたから。
この頃買った書籍は、かなり専門性の高いものが多かったので、最後まで読めないものも結構ありました。
特に、学者が書いたものは、その分野の専門書としては評価が高いものなのでしょうが、ちょとした興味しかない私には、読めないものも結構ありました。
もちろん、これらも次々にamazonで売っていました。
4. 現在の本とのつきあい方
現在は、それらのビジネス書も買うことはほとんどなくなりました。
理由の一つとしては、ある特定の分野に惹かれて勉強を始めたことで、その分野の本のみを厳選に厳選を重ねて買う、それを繰り返し読むようになったこと、が挙げられます。
もう一つ、時間の余裕ができて図書館を利用する習慣が付いたことが大きく影響しています。
大事なお金を払ってでも手元に置きたいと思える本を冷静にセレクトする手段として、図書館はとても便利です。
図書館には、話題のビジネス書なんかもどんどん入ってきています。
ただし、冊数が限られていますので、話題の本は予約時に10人以上の待ちといったこともよくあります。
最初はうんざりしていましたが、これが意外と面白い。
10人待ちですと、予約してから半年以上経ってから借りられることになります。
そうすると、「へー、こんな本を予約していたんだ?!」とこの半年の自分の興味の変化に驚きます。
その変化を自覚すると、今の自分の興味や欲望も冷静見られるようになるんですね。
たま~にですが、図書館に直接足を運んで、週末の1日を過ごすこともあります。
家では、一日中読書はできませんが、図書館ならなぜか可能なんですね。
お金も節約できる、自分の変化に敏感になれる、集中力を高めた状態で本を読める。
今のところ、私にとって図書館はいいことづくめです!
今、プライベートで購入する本は、図書館に無い本、手元にどうしても置いておきたい本だけです。
年齢と経験を重ねたことで、本とのつきあい方が落ち着いてきたということでしょう。
現在でも、本屋で立ち読みすることはあります。(本屋さんごめんなさい。。。)
相変わらず次々と出版されている自己啓発系の本を見ると、自分の若い頃を思い出します(笑)。
世の中、私のような人間が増えてしまうと、出版界の不況がどんどん進んでしまうことが問題なのですが・・・。